デザイン性のあるロゴ作成を依頼する方法

ロゴ作成を依頼するなら、できるだけデザイン性に優れたロゴを作ってもらいたいことでしょう。デザインに特にこだわりがなく、とりあえず会社名を知ってもらえればいいという場合は、お金をかけてロゴを作る必要性があまりないからです。

ただ、制作会社やクラウドソーシングなど依頼先はたくさんあり、どこに頼めばいいのかは悩みどころ。そこで、依頼先別にその特徴や料金をご紹介します。

(どうやって作る?自分でロゴ作成をするときの流れ)

有名なデザイン会社に発注する

世間によく知られた有名デザイナーで気に入っている人がいるなら、そのデザイナーが所属するデザイン会社に発注するという方法があります。CMや新聞広告のデザインでお馴染みのデザイン会社なら、実績豊富で有名なデザイナーを抱えています。

中には、独立して個人事務所を立ち上げているデザイナーも多いです。トップデザイナーはディレクションに回っていることが多く、指名での発注は困難なこともあるかもしれません。ただ、このような会社は就職先でも人気があるので、採用試験に勝ち残った他のデザイナーの質も高いもの。

手の空いている他のデザイナーに発注することになっても、十分満足のいくデザインを提案してくれます。デメリットは、やはり金額の高さです。このようなデザイン会社は、日本グラフィックデザイナー協会であるJAGDAに登録していることが多いです。

このJAGDAでは、デザイン料金の基準となる算定基準を発表しています。概算の料金は、ディレクションやデザインなどの工程に、作業料や販促費などを組み合わせて算定されています。JAGDAのデザイン料金の早見表によると、社名ロゴタイプを依頼した場合、年間販促費が100万円なら48万円、年間販促費が500万円なら66万円です。

工程や作業時間が増えると、もちろんアップしていきます。小さな会社や個人では敷居が高いですが、予算がたくさんある場合には検討してみてもいいでしょう。

一般のデザイン会社に発注する

デザイン会社のロゴを手に入れたいなら、近くにある一般の制作会社に発注する方法もあります。日本のデザイン業界でトップを走る会社という基準をはずせば、有名なデザイン会社よりも手軽にデザイン発注ができます。会社の所在地に、制作会社を加えてweb検索にかければ、その地域の会社がヒットします。

また、印刷会社は印刷業だからデザインは依頼できないのではと思われがちですが、印刷会社にもデザイナーは在籍しています。印刷業といっても、印刷にかける前に制作データを取り込んだり、データをチェックしたりする必要があるからです。

ロゴ作成などのデザインの受注は通常に行われています。一般の制作会社や印刷会社にロゴデザインを依頼すると、有名なデザイン会社よりもコストを抑えられることが魅力です。実績が大きい制作会社でも15万~30万円と言われ、安いところだと5万円から発注することができます。

一般のデザイン会社の中にも、美術系の大学や専門学校でデザインについて学んできた人が多数存在します。デザイン技術のあるデザイナーが作ってくれるので、画素数や保存方法などもwebや印刷に適したものになり、ミスも少ないです。

ロゴデザインにたくさんの費用はかけられないけれど、信頼できる会社に作ってほしいという場合におすすめです。

(ロゴ作成はプロの業者に依頼しよう。ロゴ制作のメリット、相場、依頼方法とは?)

ロゴデザインを扱っている書道家に依頼する

ロゴデザインの発注を検討している人の中には、毛筆のデザインを望んでいる人もいるでしょう。もちろんデザインソフトを使っても毛筆風に仕上げることはできるのですが、本物の毛筆と比べると迫力が劣ります。そこで検討したいのが、書道家が実際に書いてくれる毛筆ロゴです。

「ロゴ」と「書道家」などのキーワードでweb検索すると、ロゴデザインを受注している書道家のサイトが見つかります。毛筆ロゴは、日本古来の伝統を感じさせることができるもの。そのため、和菓子や日本酒などの商品や、日本舞踊・筝教室などのサービスを扱っている場合にマッチします。

高級感やダイナミックなものなど、書体の風合いを選ぶこともできます。金額の一例を挙げると、あるプロの書道家は1~3文字で4万円、4~6文字で6万円で受注しています。この金額なら、一般のデザイン会社と比べても安い方の会社と同じくらいです。

その道のプロが書いた本物ならではの毛筆ロゴが手に入れられるので、デザインへの満足度も高くなります。毛筆を希望している人は見積もりだけでも取っておきたいところです。

クラウドソーシングを利用する

ロゴデザインでは、インターネット上のマッチングサイトであるクラウドソーシングを利用する手もあります。登録すると、プロからアマチュア、副業デザイナーまで、さまざまなデザイナーにロゴデザインを発注できます。

個人的に選んで発注することもできますが、デザインコンペの形式を選ぶのも一つの方法。自分で探すことなく、コンペの参加者たちがそれぞれデザイン案を送ってくれます。これによって、希望に合ったロゴデザインを作ってくれるデザイナーを選びやすくなります。

金額はデザイナーによってばらつきがあります。一例として、ある大手クラウドソーシングの会社では、ロゴ作成の相場の料金を3万円からと提示しています。ところが、中には数千円から発注できるデザイナーもいるため、驚くほど低価格で発注できることも。

提示料金が予算オーバーでも、料金の交渉が可能な場合があります。

たくさんのデザイナーから選びたいという場合は、考えてみてもいいサービスです。

知り合いのデザイナーに依頼する

個人に頼むなら、知り合いのデザイナーにお願いする方法もあります。知り合いのいい点は、自分のことを分かってくれていることです。どんなロゴデザインがほしいかを事細かに説明しなくても、希望のデザインを感じ取ってくれることがあります。

また、希望や用途などを説明するにも、対面した方がスムーズです。インターネット上のやりとりではないので、言葉や表情、態度、紙に書いたりして、直接ロゴデザインへの思いを伝えることができます。金額は交渉次第ですが、顔見知りなのでそうそう高い金額は請求しにくいもの。

知り合いにロゴデザインができるデザイナーがいれば、一度連絡をとって相談してみましょう。


長く使い続けるロゴ作成の依頼先はよく検討しよう

ロゴは一回作ったら終わりではなく、会社や施設のシンボルとして長く使い続けるものです。ところが、よく検討せずに紹介や予算だけで選んで、失敗してしまったというケースも存在します。お金をかけて作っても、満足できるデザインでなかったり途中で飽きてしまったりして、使わなくなってしまうのではもったいないもの。

希望に合ったロゴデザインをしてくれる依頼先を選ぶようにしましょう。